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ファイアウォール

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目次

  1. ファイアウォール
  2. プロキシサーバ
  3. WAF
  4. TLSアクセラレータとWAF

ファイアウォール

ファイアウォールは、インターネットなどのリモートネットワークと社内LANなどの境界線に設置し、不正なデータの通過を阻止するものです。

ファイアウォール
i. ファイアウォールの例

ファイアウォールは、一定の規則に従ってパケットの通過/不通過を決定(フィルタリング)しますが、この規則の要素によって方式が分かれます。

パケットフィルタリング型

パケットのIPアドレス、ポート番号をチェックして、フィルタリングを行う。

サーキットレベルゲートウェイ型 (トランスポートゲートウェイ)

セグメントレベルのフィルタリングを行い、データを中継する。IPパケットによる通信制御に加え、TCPのセッション単位で任意のポートに関する通信の可否を制御できる。

アプリケーションゲートウェイ型

アプリケーションプロトコルレベルのフィルタリングを行い、データを中継する。

フィルタリングをするためには、ファイアウォールにフィルタリングルールを設定し、それに沿って各パケットの通過の可否を判断します。このフィルタリングルールの集合をルールベースといいます。

プロキシサーバ

アプリケーションゲートウェイ型ファイアウォールのうち、とくにHTTPを扱うものをプロキシサーバと呼ぶことがあります。プロキシサーバはクライアントからインターネット上のWebサーバへのアクセス要求を中継し、セキュリティの向上を図ります。

また、インターネットからのアクセスをWebサーバに中継するものをリバースプロキシサーバといいます。

WAF

WAF (Web Application Firewall)は、Webアプリケーションのやり取りを監視し、アプリケーションレベルの不正なアクセスを阻止するファイアウォールです。 Webブラウザからの通信内容を検査し、不正と見なされたアクセス (SQLインジェクションなどの攻撃)を遮断します。

WAFは、原則として通信を遮断し、ホワイトリスト(正常な通信パターンの一覧)と一致した通信のみ通過させるホワイトリスト方式と、原則として通信を許可し、ブラックリスト(不正な通信パターンの一覧)と一致した通信は遮断、あるいは無害化するブラックリスト方式の2つの方式に分類できる。

TLSアクセラレータとWAF

PCとWebサーバ間でHTTPSなどTLSを利用した暗号化通信をする場合、暗号化と復号処理がWebサーバにとって大きな負担になります。そこで、この処理を肩代わりしてWebサーバの負担を軽減するのがTLSアクセラレータです。

また、TLS通信の暗号化と復号機能(TLSアクセラレーション機能)をもたないWAFは、TLSアクセラレータとWebサーバの間に設置します。

参考

技術評論社 - 応用情報技術者 合格教本